インハウスWebデザイナーの場合
デザイン・コーディングソフトのオペレーションスキル
Adobe製品のPhotoshopやIllustratorやFireworks等のソフトでデザインをし、Adobe製品のDreamweaverなどのオーサリングソフトを使用しコーディングをするのが一般的なので、それらを使いこなす能力は最低ラインで必要なので必須となります。更に作業スピードも重要な要素となってきます。
検索スキル
社員教育にかける資金と時間もとれる現場でしたら、しっかり研修をしたり、じっくり教える時間がある場合もあります。しかし多くのWeb制作会社ではとても忙しいので即戦力を求めている会社が多く、新人であってもOJT研修のところが多のが実情です。
だから、何でもかんでも聞くのではなく、業務の流れの質問以外は基本自力でGoogleで検索をして解決する現場が多いです。よっぽど特殊なCMSで開発するとかそういう時以外は、大抵の技術的な問題は検索エンジンで検索して解決できます。
デザインスキル
こればかりは才能だと思われると思います。確かに僕の周りにも多くの才能に満ち溢れたセンス抜群のWebデザイナーさんを見てきました。しかし、僕自身はデザインセンスも配色センスもとても酷かったです。
しかし、そこに関してはWebデザインする数でカバーできます。具体的には自分の時間でイケてるサイトを徹底的にコピーして感覚を磨く事で補填できます。実際に僕もそうやってデザインスキルを高めていきました。後は自分の未来に沿ったキャリアプランとポジション取りでどうとでもなるので、「最低ラインのデザインスキル」×「自分の強み」があれば生き残り続け、自分の市場価値を高め続けていけます。
コーディングスキル
分業制以外の現場ではコーディングスキルは必須です。2006年の時はクロスブラウザを意識してW3Cに準じたWeb標準のコーディングスキルが必要でした。しかし現在はスマートフォンやタブレットが普及し、特にスマホからのインターネット接続が多いので、PC・スマートフォン・タブブレットの表示も考慮する必要があります。場合によってはネット接続可能なテレビの表示も考えなくてはいけない場合もあります。更に表示速度なども考慮に入れたコーディングスキルも重要になってきます。
プログラミングスキル
Webデザイナーもノンプログラマーとして、PHPやJavascript等の基本的なスキルは現場で必要になってくることが多いです。流石にゼロから書く事は滅多に無いですが、ネットで調べて実装するというケースは非常に多いです。こういう理由からも検索スキルが高い方が幅広い仕事に対応できる為、市場価値が高くなってきます。
コミュニケーションスキル
プロのWeb制作チームとしてクライアントのWebサイトを制作していきます。だからこそ現場でのコミュニケーションは大事です。多くのヒューマンエラーはミスコミュニケーションから起こる事が多いからです。WebディレクターやWebプランナーさんから指示の意図を読み取り、分からない箇所は確認を取り、現場で円滑にかつ肯定的なコミュニケーションをとるスキルが大事です。
フリーランスのWebデザイナーの場合
フリーランスのWebデザイナーの場合は上記にプラスして5つのスキルが必要になってきます。会社では営業や会計など各ポジションの方達と分業で会社を運営しています。しかし、フリーランスとしてスタートした時点で、個人事業主となるので、初めは全て1人で事業の切り盛りする事が多いからです。しかしご安心下さい。個人事業主でもある程度成果を出していくと、僕のように紹介だけで仕事が回り始めるので営業の必要が無くなったり、売り上げをちゃんと上げれば、会計は税理士さんにアウトソースする事で、記帳・会計は丸投げできるので、本業に集中する環境を整えていく事もできます。
ディレクションスキル
下請け・孫請けで一人で制作する場合はその限りではありませんが、直接クライアントからのお仕事を受注していく時や、チームを自ら組んで制作案件を受ける場合は、ディレクションスキルが必要になっていきます。このスキルがあれば大きな案件を受ける事も出来き制作単価も上がっていきます。
営業スキル
インハウスデザイナーの場合は、営業マンが仕事を取ってくるか、もしくは経営者が仕事を受注する為に仕組み化をしているから仕事が入ってきます。しかし、フリーランサーの場合は初めは自ら仕事を取っていく必要があります。僕自身フリーランスになりたて当初はテレアポで仕事を取ってきました。信頼関係を築いていく事で営業不要になってきますが、初めはその必要があります。実際に僕が培ってきた仕事を取るためのノウハウは別途公開していきます。
会計スキル
フリーランスになると記帳・会計のスキルも必要になってきます。税理士さんに丸投げする売り上げがあれば問題ないですが、まだそのフェーズに来ていない場合は年末年始には自ら年末調整をしなくてはなりません。その為には、毎日ちゃんと会計管理をしていないと、年末に会計処理のタスクが膨大になり大変な状態になります。フリーランスとなって一年目は僕も自分で行なっていましたが、二年目からは税理士さんにアウトソーシングするようになりました。一年目は経費削減の為という意味もありますが、自ら会計の感覚を体験するのは大切な事だと感じています。
マネジメントスキル
フリーランスのチームを組んで案件を受ける場合、チームのメンバーをマネジメントしていく必要があります。しかし、フリーランサーは案件を納品して初めてお金を頂けるという成果報酬の世界で生きているので、通常の社員さんをマネジメントするよりも、難しくは無いです。一点注意する事は、その人がWebデザイナーとして仕事に就けなかったから【自称フリーランサー】の方も多く紛れているのでクオリティーが基準値に達していないリスクや、ちゃんと仕事をやり遂げる最低ラインに達していないレベルの場合もあるので、【ちゃんと仕事を完遂できる実務経験のあるフリーランサーかどうか?】は事前に見極めが必要になってきます。
マーケティングスキル
ここでいうマーケティングスキルとは【Webデザイナーとして独立しフリーランサーとしての自分をどう売り出して行くか?】というマーケティングのスキルです。
- 自分のUPS(強み)は?
- どの市場を攻める?
- 集客はリアル?それともWeb?
- ビジネスプランはどうする?
- セルフブランディングはどうする?
などなど、独立して仕事を適正な価格でエンドクライアントから受注していくは、上記の事を考える必要があります。
最後に
Webデザイナーの必要スキルは、立ち位置やステージによって異なります。自分自身が「Web業界でどのようなになっていたいか?」「どのようになっているのかが【ワクワク】するのか?」というゴールがあると、自身のキャアリアプランを創りやすく1日1日が実りある日々になっていきます。